回復期リハビリテーション病院においては、看護部門とリハビリテーション部門のコラボレーションというのかな、連携が必須です。だけど、職種の違いや業務内容の違いなどからうまく連携が機能しなかったり、現実的なコラボレーションが行えていな病院も多い。
ハッキリ言わせてもらえるなら、師長や科長レベル、できればそのうえの部長レベルがしっかりと業務分掌把握できていないから、師長さんや科長さんレベルがあいまいなこと言うから、病棟での連携は進まないんですよ。
業務分掌見直せ!!
私は作業療法士、私の嫁さんは看護師。そんな経験や周囲のスタッフからの話を総合すると、連携がうまくいかない原因の一つは、業務分掌にグレーな部分が多いからではないかと考えています。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のリハビリテーション部門と回復期リハビリテーション病棟の看護部門に分かれていて、それぞれのスタッフの上司は別の職種。
そんな病棟で
- ADL指導の中心的役割はどちら?
- 介助方法を変更するときにどんな役割分担していますか?
- ホームエクササイズや病棟での自主トレどんな役割分担がありますか?
- リハビリテーション実施計画書と看護計画はリンクしていますか?
色々な部分で、グレーな部分や相手への押し付け合いになったりしていませんか?
そうしてそんなことを放置したままにしているから、部門と部門の連携が阻害されたりしているのです。
一般職員ではこんな問題解決できません。
退院後の生活のサポート
退院後の生活に向けたリハビリテーションを実践するのが2017年時点のリハビリテーション業界の潮流なんですよ。
⇒師長さん知ってますか?2017年時点のリハビリテーションを取り巻く環境のこと
そう考えると、見直さないといけないのは病棟での生活スタイルのあり方。
リハビリテーションっていうのはセラピストだけが実践するものではなく、リハ職と看護職両方が実践すべきもの、介護職員の力も必要になったりします。
退院後の生活や活動と参加に向けた関わりを病棟でどのように実現していくのかってことが、これからのリハビリテーションでは必要になってきます。
- ADLの改善度合い
- 入院期間
- 退院先の転帰
管理すべき数字に目が向くのは管理職としては仕方がありません。
しかし入院している患者さんの病棟生活の管理も考えないといけないのが今のリハビリテーション。
6単位前後のリハビリをセラピストが実践しても、残りの時間をベッドで臥床しっぱなしではリハビリ効果は蓄積しないのです。
何が出来るか考えて!
病棟の師長、リハビリ科の科長特に作業療法科の科長さんは病棟での患者さんの生活のあり方を見直す必要がある。
- 看護サイドで出来る事
- リハビリサイドで出来る事
- 協力して行うこと
リハビリテーションの業務はマンツーマンを中心とした個別的対応が中心です。
看護師さんの業務は病棟単位でのチームでの対応が中心です。
リハと看護はそもそも働き方のスタンスが違う。だから連携に支障が出やすい。マンツーマンだから実践できることを看護に依頼しても看護師さんは個別対応することのできる時間が限られている。だから、お互いなんとなくわだかまりを抱えた行き違いが生じやすい。
リハビリテーションを中心とした個別的な対応の中身を、チーム対応中心の看護業務の病棟生活にどのように落とし込むのか
その接点というのかな、落としどころを見つける作業をする必要があります。
そう言ったプロフェクトチームを立ち上げていますか?
それぞれの病院のスタッフ事情に見合ったリハビリ職と看護職の連携は欠かすことが出来ないのです。
それが回復期リハビリテーション病棟ではないでしょうか?
仕掛けつくりが必要
⇒回復期リハ病棟での看護師長さんの役割(1)病棟ライフを一考する
上記のコラムでも書きましたが、病棟で患者さんが能動的に活動するためには、きっかけ作り、仕掛けつくりが必要なんです。
病棟とリハ科の連携は大げさなことではないのです。できそうなことから少しずつ病棟生活に落とし込んでいけばいいんです。
- 毎日10分でもいいから病棟でラジオ体操をする
- アロマオイルをたいてみる
- フラダンスの曲を病棟で流してみる
きっかけ作りしてますか?
そうしてそんな業務をどのように看護とリハで分担するかってことが重要です。
連携はそれぞれの部署が上手にお付き合いすることが目的ではないんですよ。
連携の目的はそのすべての利益が患者さんに向くことなんですよ。
皆さんの連携は自分たちの方に向いていますか?それとも患者さんの方に向いていますか?
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