訪問看護ステーションでの連携 看護師とセラピストの同行訪問

理学療法士や作業療法士や言語聴覚士が一人しかいないような訪問看護ステーションに勤務しているセラピストや看護師さんは多いと思います。その一人しかいないセラピストとはうまく連携できていますか?それとも、イマイチですか?そんなことを書いてみました。


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セラピストが一人しかいない訪問看護ステーション

訪問看護ステーションに勤務している理学療法士や作業療法士、言語聴覚士はまだまだ少数派だと思う。筆者も3か所の訪問看護ステーションに掛け持ち勤務しているが、そのうちの1か所のステーションはリハビリ職は作業療法士である私しか勤務していないし、もう1カ所も常勤のSTと非常勤の私しかいない。

うち1ヵ所のステーションには週1回の勤務、もう1ヵ所は月1回の勤務という状態である。そんなセラピストが少数しかいないような訪問看護ステーションはたくさんあるのではないでしょうか

どのような感じに少ないリハビリ職を運用されていますか?効果的に効率的に運用されていますか?

同行訪問で効果的に看護師さんもリハビリテーションを行ってみませんか?

訪問先でのリハビリテーション

利用者さん一人一人の状態は微妙に違います。看護師さんの訪問看護もそれに応じたオーダーメイドの看護を実践されていると思います。

だからといって、基本が全くなく応用ばかりというわけではないと思います。一人一人の状態に応じて対応するといっても基本というものはあるはずです。

それはリハビリテーションも同じなんですよね。

患者さんの状態に応じたリハビリテーションを実践しているといっても、やっぱり基本というものはあります。

  • 寝たきりの患者さん
  • 車いすレベルの患者さん
  • 屋内歩行が何とかできている患者さん

それぞれの訪問看護ステーションにおいてリハビリテーションが必要そうな患者さんを大きく分類してみてください。
何となくグループ分けすることはできませんか?

それぞれ特徴のある訪問看護を実践しているステーションであっても、ある程度グループ分けできるのではないでしょうか?

グループ分けすることができれば、そのグループの中でもリハビリテーションの必要度が高いグループの中から1人か2人をピックアップして理学療法士や作業療法士と同行訪問してみてください。

そして、その次には別のグループの患者さんの訪問に同行訪問をしてみてください。

そのように同行訪問を何度か繰り返していると、おおよそに分けてグループごとに、どのよなリハビリテーションを理学療法士や作業療法士が実践しているのかということが何となくわかってくるのではないかと思います。

同行訪問することで、基本的なリハビリテーションを学ぶ

たとえば

  • 寝たきりの患者さん
  • 何とか屋内歩行している患者さん

この病態の異なる患者さんに対して実践しているリハビリテーションで

  • どちらにも実施している共通したリハビリテーションの内容
  • どちらかにだけ実施しているその病態に応じたリハビリテーションの内容

同行することでこのように「共通して行うべき基礎的なリハビリテーション」と「病態に応じて行うリハビリテーション」というものが少しずつ看護師さんにも見えてくるのではないでしょうか?

より専門性の高い取り組みについてはリハビリテーションの専門職である、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が実施すべきですが、地域にいるリハビリテーション職は非常に少ないので、看護師さんの協力が不可欠です。

だからこそ、同行訪問することで看護師にも実施することのできるリハビリテーションの基礎的な事柄と病態に応じて実践できるリハビリテーションを学んでほしいと思っています。

訪問時間の範囲で無理なくできる提案をしてもらう

急に専門的な取組みを行う事は難しいかもしれませんし、看護として訪問時に行わなければならない処置などもあるはずです。

だからこそ、同僚の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士に対して

看護師でも実践できそうな具体的なアドバイス

をしてもらうことが必要だと思います。看護師さんにもできることがあるはずです。

ぜひ、実践してみてください。そのためには、まず同行訪問から始めてみませんか?

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