ちょっと過激なタイトルですが、このサイトにタイトルのようなコメントをいただきましたので、これに関して意見を述べさせていただきます。けっしてコメントを出していただいた方を攻撃するつもりはありません。コメントをきっかけとして考えをまとめたいと思います。
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このサイトのこと
このサイトは作業療法士の「やまだ」が看護師さんにリハビリのことを理解してほしいと思い立ち上げたサイトです。姉妹サイトにリハビリのことを中心に書いているコラムサイトやまだリハビリテーションらぼがあります。
妻が看護師ということもあり、看護師さんにリハビリのことを知ってほしいという想いは強くあります。そうして、2015年10月の現時点で訪問看護ステーションに掛け持ち勤務しているので、地域リハビリテーションや訪問看護ステーションにおいてもリハビリテーション専門職種と看護師との連携の在り方について考えていることなどもこのサイトに書いています。
では本題に入りましょう。
訪問リハビリは税金の無駄使いか?
このサイトではコメントを公開していますので、こちらに書いても問題ないと判断しましたので、こちらに転載します。
『訪問看護ステーション勤務していますが、私は訪問リハは税金の無駄使いと思っています。多くの利用者様は「週1回のリハでは何の変りもありません。」とこぼされています。
訪問マッサージは喜ばれていますね。』
という内容でした。
このコメントに対しての私の見解は
そんな風に考えている方がいるのは残念。だけど、何が税金の無駄使いと考えるのかはその人の自由なので意見を否定することはありません。だけど、このような考えに至ってしまったということは、この方の周囲にいるリハビリテーション専門職がそんな風なリハビリしかしていないのかもしれないという可能性がある。そのことについては大変危惧しています。
コメントくれた人にはあったこともないし、言われたことを否定したり批判したりするつもりは全くない。
むしろ、こんな風に思われていることに対してリハビリテーション専門職種の一人である私としては大変な危機感を感じる。
作業療法士として、訪問リハビリテーションは税金の無駄使いではないといいたいが、そんな風に思わせてしまうような現状があるのかもしれない。
セラピストはしっかりとアピールしてほしい
現場の看護師さんに今風に思われるということは、この方の周囲にはそんな理学療法士や作業療法士、言語聴覚士しかいないのかもしれない。
この方のコメントの表現では利用者さんにも効果がないと思われているってことだ。
いったい現場のセラピストは何をしているのかな?
世の中のすべての看護師さんにリハビリテーションのことを理解してほしいとは思う。だけど、人にはそれぞれの考え方があり、いろいろな意見があるので、リハビリテーション専門職やリハビリテーションに関するサービスのことを、すべての人に好意的にとらえてもらうことは難しいとは思う。
だけど、アピールはすべきだ。
訪問リハビリで、利用者さんの家に行ってリハビリテーションして記録書いて自宅に帰る。
他職種とは何のかかわりもしない。
こんな風なセラピストがいるのかもしれない。
「リハビリテーションのことを他職種に話したって、なんにも理解できないよ」
って考えているようなセラピストがいるのかもしれない。
だからこんなコメントが出てくるのかもしれない。
いろんな手段でアピール
僕の場合は3カ所掛け持ち勤務している訪問看護ステーションで看護師さんやケアマネさんに作業療法士としての関わりをアピールしまくっている。
そうして、ブログを通じでもっと多くの人にもアピールしている。
もしかしたらそんなセラピストは少数派なのかもしれない。
だけど、アピールすることを忘れてしまったらホントに
税金の無駄使い
って多くの人に思われてしまうかもしれない。そうならないように頑張らないとね。
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はじめまして。尾崎といいます。介護の仕事を始めて、18年です。
介護福祉士と介護支援専門員の資格をもっています。
今は、介護施設に勤めています。職種は現場の管理者です。
「訪問リハビリは税金の無駄使いか?」というブログをみてメールさせていただきました。なぜ今頃、この記事を目にしたかというと、私自身が「訪問リハビリ 介護保険の無駄使い」で検索したからです。そして、実際に無駄使いだと思っています。
長くこの業界にいますが、優秀なリハビリスタッフに出会ったことは一度もありません。残念ですが、資格を持っているだけの、理論上は専門であっても、その人それぞれの生活に溶け込んだ考え方ができる人は一人もいませんでした。
あなた様は、そんな人がいるかもしれないと書かれていましたが、実際はそんな人だらけです。
介護職のレベルの低さが叫ばれて長い期間がたちますが、その陰に隠れて、さらにレベルが低いリハビリ無駄使い集団の現実に気づかないまま、介護予防や在宅生活の推進を行おうとしている現実が怖くて仕方ないのです。
「意味のないことは止めましょう」
「そこらへんの素人でもできることなのに、高い社会保障費を使い続けるのはやめてほしい」
本当にそう思います。
きちんとできる人は、ごくごく一部のリハビリの業界について、把握されていると思いますので、今後はどのような活動をするべきか、何か考えがあれば教えてほしいです。
尾崎さんへ
コメントありがとうございます。リハビリテーション専門職だけでなく、どのような職種にも「できる人」「できない人」がいるので、コメントに書かれてあることを否定するつもりはありません。残念ながらお会いされたことのあるリハビリテーション専門職者がダメな人ばかりだったんですね。
コメントにある「きちんとできる人は、ごくごく一部のリハビリの業界について、把握されていると思いますので、今後はどのような活動をするべきか、何か考えがあれば教えてほしいです。」
僕自身はブログでの情報発信と依頼があれば研修会でお話することでリハ業界の現状を変えていこうと思っています。
「教えてほしい」って部分が尾崎さん自信が実践すべきことを教えてほしいってことでしたら、以下の内容ですかね。
尾崎さん自身の周囲に尾崎さんが優秀と感じるリハビリテーション専門職がいないのであれば、リハビリテーションサービスを利用しないことでしょうね。専門職によるサービスを利用しなくても生活が対象者の生活が改善できる方法を考えて提供することだと思います。質の低いと思うサービスを利用する必要はありません。
ただ、尾崎さん自身がこれまでにご覧になっているリハ職のレベルがわからないので何とも言えません。
リハビリすればすべての利用者さんが元通りになるわけではありませんし、状況がたちどころに改善するわけではありません。
そんなことも踏まえて適切な判断力を持った視点でリハビリテーション専門職の能力を「低い」と判断されている位のであれば、サービス利用をしないという選択しかアドバイスできません。
そこら辺の素人とか、尾崎さん自身が可能な範囲でできることを実践すればよいと思いますよ。
もう昨年の記事ですが、以前から気になっていたブログなので久しぶりに覗きました。
私は精神訪問看護師です。病棟勤務・訪問看護合わせて20年以上になります。
事業所の管理をしていますが、私も言われますよ。
「精神訪問看護は税金の無駄」
それはそれは、包括デイの管理者やさらには行政の一部の職員、病院スタッフ、介護事業。
他にもさまざまです。
反対に、私たちが行っていることを利用者さんその家族は知っています。
当事者ですからね。
その当事者たちにかかわっている、これまたデイや作業所管理者、相談員などは私たちの仕事抜きではとてもここまで改善はしないだろうと評価してくれます。
自身のスタッフにも理解してくれる周囲の人にも、いつも言うことがあります。
「精神訪問看護とは、そのままであれば訪れるであろう悪い未来を予見し、
それを回避するための策をいくつも練り、現実可能な選択を選び行動に起こす。
ほぼそれで、本来であれば訪れる悪い未来から回避できる」
しかしそれは分かる通り、利用者本人にもわからないことです。
ですから周囲の支援者にはわかるはずもないです。
「最近良くなったね」
で終わりですね。
「あのままだとこんなことになっていた」
とは言わないです。私から言わせれば、そういう支援者ばかりです。
仮に言う支援者がいたとします。でもそれは、
担当支援者との会話の中で、その担当者が行ってきたケア支援を聞き、
そのケア支援が利用者に与えた影響を知ることでようやく言うんです。
「そのケアをしなければ今頃は」と。
前置きが長くなりました。
私が言いたいことはひとつ。
リハビリも同様に、時間をかけ回復させていく役割であるから、
開始してからの今日までの状態(回復している過去現在未来)と、
開始しなかった今日までの状態(保持あるいは低下・悪化の過去現在未来)を、
”想像できる者”でしか受け入れられないのです。
もちろん、適切なリハビリがあっての話しですよ。
フィルターがかかっている人間(支援者)に、何を言っても何をしても同じです。
実際にその人間が、必要性を感じ、そういうことかと理解しようと受け入れようとした時でしか、
理解は進みません。
最後に。
今ある医療介護などの費用について「○○は税金の無駄だ」と言う人は、
国政に行くべきです。
そこで、あなたが思う税金の無駄を省く法律を作り、その○○を減算・削除すれば良いのです。
Mさんへ
コメントありがとう。
「実践したこと」を実践していないことと比較することって出来ませんよね。
リハビリテーションはまだまだ若い職業なので、地域に浸透するには時間がかかるのだと思います。リハビリ職に初めて会うって言う看護師さんも訪問業界ではたくさんいますしね。
時間がかかるけど、いろんな人に理解してもらいたいと思いながら日々奮闘しております。