2016年1月27日の中医協で公開された診療報酬改定に関する資料で、機能強化型訪問看護ステーションについての要件見直しについての記載があったので書いておく。
2016年診療報酬改定についての情報は今後たくさん出るので、新しい情報を見てください。こちらでもなるべく更新するようにします。
2016年2月10日付中医協資料に具体的数字が入った資料が出ました
⇒⇒【2016年診療報酬改定】中医協答申 点数が公開された(2016年2月10)
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1月27日中医協の資料
中医協の資料はこちらからご覧ください。
⇒⇒中医協 2016年1月27日の資料
ここに掲載されている資料のうち、詳しいことが載っているのこちら
個別改定項目について(その1)というところの
⇒⇒総-4(PDF:3,604KB)(クリックするとPDFが開きます)
上記の総ー4にいろいろ改定情報があります。
機能強化型訪問看護ステーションの要件見直しについての記載は133ページ以降に書かれています。
小児対応のステーションに有利
機能強化型訪問看護管理療養費1 次のいずれにも該当するもので あること。
イ 常勤看護職員7人以上
ロ 24時間対応体制加算を届け出 ていること
ハ 次のいずれかを満たすこと。
- (1)訪問看護ターミナルケア療 養費の算定件数、ターミナル ケア加算の算定件数又は在宅 で死亡した利用者のうち当該訪問看護ステーションと共同 で訪問看護を行った保険医療 機関において在宅がん医療総 合診療料を算定していた利用 者数(以下「ターミナルケア 件数」という。)を合計した 数が年に 20以上
- (2)ターミナルケア件数を合計 した数が年に○以上、かつ、 超重症児及び準超重症児の利 用者数を合計した数が常時○ 人以上
- (3)超重症児及び準超重症児の 利用者数を合計した数が常時 ○人以上
と書かれています。機能強化型訪問看護管理療養費2についても同じように「ハ」として書かれています。
超重症児への対応
これまでは、ターミナル対応している訪問看護ステーションさんが機能強化型に該当していたわけですが、今回の報酬改定においては、超重症児支援を積極的に行っているステーションも該当するようになりそうです。
僕が非常勤で関わっているステーションのうちの1つは積極的超重症児の訪問看護を行っています。だから、そのステーションさんにとってはこの要件見直しは朗報。
特徴のあるステーション
前回の改定ではターミナル対応重視、今回の改定では超重症児対応への対応、っていう改定になっています。
訪問看護ステーションでは機能強化型訪問看護ステーションの算定要件から見ると
大規模訪問看護ステーションがものすごく有利。
医療法人系で病院を母体に持っているような大規模ステーションにとってはものすごく有利。
そうして、看取りや超重症児に対応しているステーションにとってもこの改定は有利なわけですよね。
僕が掛け持ち勤務しているステーションはどちらも小規模です。常勤の看護師さんが5人くらいが走り回っているようなステーション。
そんなステーションでも特徴のある対応をしていれば生き残ることができるってことですよね。
- 24時間対応している
- 看取りやターミナル対応している
- 超重症児に関わっている
報酬的には大規模ステーションに有利で、収支的に見ても大規模ステーションの方が有利なデータが出ているのですが、普通に町中にある訪問看護ステーションでも特徴のある運営、ステーションの強みを持っている事業所は生き残れるってことですよ。
あなたのステーションに強みはありますか?
リハ対応型は期待するな!
このブログでもいつも書いていますが、リハビリに特化している訪問看護ステーションは何度改定があっても朗報が訪れることは期待しないでください。
リハビリテーション専門職を抱えているステーションは、地域へのサービスメニューが充実するという利点はあります。
1カ所のステーションで看護もリハビリにも対応できるということは利点であるし強みでしょう。
だけど、報酬改定にだけ関して言うと、今後もメリットはありません。おそらく減ることはあっても増えることはないでしょう。
訪問看護はあくまで訪問看護なんですよ。
そこは忘れないでください。
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