訪問看護ステーションでのリハビリテーションスタッフの運用のこと

訪問看護ステーションに理学療法士や作業療法士を雇用している事業所は多いと思う。人数から考えると、看護師さんよりは少数派かな。どんなふうに活用、運用していますか?運用にあたってのポイント書いてみました。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は在籍してますか?

看護師の皆さんがお勤めの訪問看護ステーションには理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方は在籍していますか?うまく連携できていますか?

セラピストは医療業界で少数派なので誤って認識している看護師さんもいるのではないでしょうか?看護師なら看護師のことはわかっていても他職種である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士ってなかなか出会わないし、話もしないですよね。

まずは同行訪問

理学療法士や作業療法士と利用者さんのお家へ同行訪問したことってありますか?私が非常勤で勤務している訪問看護ステーションでは、リハビリスタッフは作業療法士の私が、週1回勤務しているのみ。だから、私が担当していない利用者さんのほうが圧倒的に多いんです。

ほとんどは看護師さんが単独で訪問していますが、だからといってリハビリテーション的なかかわりが不要ってことはありません。

でも、作業療法士は週1回の非常勤スタッフのみ。こんな状況でも、何とか効果的にリハビリテーションを提供できるようにするには看護師と作業療法士、理学療法士、言語聴覚士との同行訪問が効果的。

同行してもらって、看護師が実施可能なリハビリテーションを指導してもらうことが効果的。その時にできれば

  • 看護師が訪問時にリハビリに利用できる時間
  • 具体的な課題や問題点

等を理学療法士、作業療法士に伝えてもらえると、リハビリメニューをお伝えするのに役立ちます。

一人や二人くらいしかいないリハビリスタッフを効果的に利用するには同行訪問が有効。

同行だけでは収益面で問題があるので、セラピストに個別の担当を持たせながら、1時間程度の空き時間を設けるようにして、その空き時間を同行訪問に利用してみてはいかがでしょうか?

収益を上げつつ、同行により看護師と協力できる時間も確保できます。

セラピストはさん付け

なんとなく理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のことを「〇〇先生」と呼んでいませんか?リハビリは先生? の記事 でも書いていますが、先生って呼ぶ必要は全くありません。「○○さん」ってさん付けで呼びましょう。

「〇〇先生」って呼ぶことで勘違いしてエラそうな態度をとってしまう、理学療法士や作業療法士って結構多いんです。気楽に声をかけてあげてください。

それに加えて、看護師が使う専門用語とリハビリが使う専門用語って結構違うんですね。看護師が使う専門用語をきっちりと理解しているリハビリスタッフは少ないんです。カルテとか普段の会話で看護師さんが気軽に使っている専門用語などを理解していない理学療法士や作業療法士、言語聴覚士はきっと多いはず。

リハビリスタッフと会話していて、専門用語などに気づいてなさそうだったら少し教えてあげてほしい。共通言語を作り上げることで職種の壁を乗り越えましょう。

定期評価

同行訪問がルーチンワークになったら定期評価に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を運用しましょう。同行訪問することでリハビリメニューが決定しても

  • リハビリメニューの変更の必要性の有無
  • 利用者さんの状態の評価
  • 目標の再検討

等に対して積極的に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を活用してみてください。少数のリハビリスタッフを効果的に利用するためにも同行訪問、定期評価などに運用してみてください。

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