リハビリテーションは病院だけでなく、在宅の分野でもその業務を行っている。看護師と同じで、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの多くは病院で働いている。しかし、在宅分野で働くセラピストは徐々に増えている。では訪問のリハビリテーションではどのようなことしているのでしょうか?
訪問のリハビリテーションに関しての保険制度や事業所については 訪問リハビリの保険制度のこと(やまだリハビリテーションらぼ) にまとめていますのでご参考にしてください。
病院との違い リハビリの時間
介護保険では、40分または60分のリハビリを提供することができます。
病院と訪問でのリハビリテーションに違いはあるのでしょうか?
回復期リハビリテーション病院ではマンツーマンで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれ60分のリハビリを提供することができますので、すべてを受けている方の場合は一日当たり180分のリハビリをうけることができます。しかも、ほぼ毎日リハビリをうけることができるというのが病院でのリハビリテーションの魅力ですね。
訪問のリハビリの場合、介護保険にしろ医療保険にしろ毎日60分のサービスを提供することは不可能です。制度的にも不可能ですし、マンパワー的にもそれほどの量のサービスを提供できる状態ではありません。介護保険の場合、訪問看護ステーションからセラピストが訪問するのは1週間で120分までとなっています。1回の訪問で40分のリハビリを週3回、もしくは60分のリハビリを週2回しか訪問できません。
制度上の制約もありますので、病院ほどのサービスは提供できません。さらに、人材不足の点から、理学療法士と作業療法士のサービスを同時に提供することが難しい事業所も多いのが現状です。作業療法士の私が非常勤で勤務している事業所もリハビリスタッフは週1回私が勤務するだけで、理学療法士は在籍していません。
病院との違い リハビリ内容
看護師の方は病院のリハビリテーションでどのような印象をお持ちでしょうか?
- 体を動かしている
- マッサージみたいなことをしている
- 散歩している
というようなイメージをお持ちではないでしょうか?本当は、もっといろいろなことをしているのですが、マッサージみたいなことだけをやっているリハビリも病院ではけっこういてるようですね。
訪問のリハビリでの役割の一つは、なんといってもADL能力の改善にあると考えています。病院で向上した能力を自分の家でどんな風に発揮したらいいのか、暮らしやすくするにはどんな工夫が必要なのか?そんなことを考えながら私の場合は訪問でリハビリを行っています。
病院のリハビリでもADLへのアプローチはしていますが、訪問の場合はなんといってもリアルな場面でリハビリをやっているわけなので、より現実的なアプローチをすることができます。これが訪問リハビリの最大の魅力だと思います。
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