看護師とリハビリ職種の仕事のスタイルの違いが、連携を阻害する

本当ならチームとしてリハビリと看護は連携がうまくできるはず。でも正直なところうまくいってない病院や施設が多いと思う。看護師の嫁さんも同じように感じてるそうなので、たぶん全国的にうまくいってない。

何故うまく連携できない?

これを読んでいただいている看護師さんがお勤めの病院では、良いチームワークで看護師とリハビリテーションスタッフが連携できているでしょうか?たぶん、イマイチではないでしょうか。

  • リハビリテーションのことが院内で十分に理解されていない。
  • 連携したら効果的だという実感がない。
  • リハビリテーションスタッフが病棟に来ない。

等々色々な理由から効果的な連携が出来ていないように思います。

本当は、リハと看護が連携すれば良い効果を患者さんに与えることができるはず。お互いが歩み寄る必要はあると思うが、リハビリテーションの歴史は浅く看護の歴史は長い。その差はスタッフのキャリアの差となって表れる。

リハビリテーションスタッフの管理職は、看護の管理職よりも若く、自分達の事を上手くアピールすることが出来ていないように思います。

管理職が若いと言うのは組織の中では弱点となってしまう。それに加えて、看護とリハビリの業務形態の違いが連携を阻害している。

業務形態の違い

看護は個別担当にしろ、チーム担当にしろ24時間の看護体制をとっている。

それに対してリハビリは、個別担当制が基本。しかも リハビリは先生?という記事でも書いているが、マンツーマンでアプローチします。

この業務形態の違いが連携を阻害している。

リハビリスタッフは、外来患者が休んだり入院の患者さんが体調不利なんかで休むと、その時間は空いてしまう。それを利用して病棟で看護師と情報交換しようとするセラピストもいるが、看護師はどの時間帯も大抵忙しい。

比較的ゆとりのある時間帯ならセラピストへの対応もできるが、忙しい時間帯にこられても対応できない。 せめて、病棟業務の段取りを把握した上でセラピストが病棟にいけばもう少し違うのになあって感じる。

加えて、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のスタッフが病棟や看護師の詰所に来る割合も大変少ない。ほとんどの業務をリハビリテーション室だけで完結している。これでは連携できない。

時間や場所を共有することが連携の第一歩、その次に目的やアプローチを共有して連携が進んでいく。それなのに詰所や病棟に行くことのないセラピストは、連携のスタートラインについていないのです。

効果的な連携の第一歩

看護もリハビリもお互いの業務内容に理解を示す。

師長や課長クラスのミーティングだけでなく、現場スタッフが定期的に情報交換できるような時間を業務時間内に確保する。

リハビリスタッフが、院内の他職種に対してリハビリテーションの啓発を行う。

何よりも、連携することが患者さんの利益に繋がるという実例を積み重ねる。

こんな努力が必要だと思う。

作業療法士である私から言わせてもらえるなら、リハビリテーションスタッフは、もっと病棟や詰所に足を運ぶ、病棟カルテでしっかりと日常の患者さんの様子を把握する。リハビリ室だけの患者さんではないのです。普段の状態を把握しないと、連携なんて出来ませんよ。

それから連携が始まるのです。

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