リハビリテーションの概念のことは、教科書見てください。看護師はリハビリテーションに関われるのか?リハビリテーションするのは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士だけなんでしょうか?
看護師もリハビリできる?
法的には看護師もリハビリに関わることができます。医療保険で点数を請求できるかどうかは、請求項目によって異なるので何ともいえません。
しかし、看護師がリハビリテーションを実施することは問題ありません。
逆に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が看護行為を行うと罰せられます。
これは看護師が業務独占の資格であるのに対して、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が「名称独占」の資格であるからです。
だいたい、リハビリテーションをどのように定義するのか、病院でのリハビリテーションの充実の度合い等によっても看護師がリハビリテーションにどう関わるのかは異なります。
QOLの向上がリハビリテーション
対象者さんのQOLの向上がリハビリテーションの目的の1つです。
そのように考えれば、QOLの向上に関わることができる看護師もリハビリテーションの一端を担っているのです。
ただその為のアプローチが少し異なります。
保険点数の関係もあって、病院でのリハビリテーションにおいては理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は対象者さんと40分とか60分くらいマンツーマンでアプローチします。病院勤務の看護師が対象者さんとマンツーマンで60分も一緒にいたら、師長さんに叱られますよね。
だから、マンツーマンとか時間という点では看護師がリハビリテーションに関わるのは難しいと思います。でも、QOLは看護師によるアプローチでも向上するんですよ。
なんといっても、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職と異なり看護師は24時間365日関わりますよね。そこがポイントだと思います。
たいていのセラピストは、リハビリ室でリハビリをしているので病棟で患者さんがどんな風に過ごしているかなんてあまり知りません。ちょっといいセラピストだと、病棟での様子を見に来たり、担当の看護師から情報を聞きに来るかな。
けど、夜勤帯に残ってまで患者さんの様子を確認するセラピスト何とほとんどいないんですよね。だから、リハビリテーションで身につけた能力をいかに実際の場面で適用させることができるかどうかってところは看護師さんにかかっているといっても間違いではないはず。
看護師さんが病棟でのかかわりで、リハビリテーションで身につけた能力を実用的に使えるようにすることが看護サイドのリハビリテーションなのではないでしょうか。
リハビリテーションとの協業
看護サイドでどのような関わりをするべきなのでしょうか?
リハビリテーションスタッフの患者さんへの関わり方と、看護師さんによる患者さんへの関わり方は異なるということは延べましたが、関わり方が異なるのですから、リハビリスタッフと同じようにかかわっていては効率が悪くなります。
まず病棟でできることは何か!
- 確保できる時間や時間帯
- 確保できる職員数
等によって病棟で行えるリハビリ的な関わり方は異なってきます。リハビリ職員がリクエストするような
- 自主訓練
- 介護、介助方法
をすべて実施することはかなり困難ですし、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士さんたちが病棟の状況をきっちり把握して病棟へ各種依頼しているとも思えません。
看護サイドで確保できる時間や職員数を考慮したうえで、
- まず患者のQOLで優先的に改善すべき目標を選定する
- 患者の重症度などを考慮し、優先して実施する患者さんを選定する
というような作業が必要となってきます。
それに加えて
リハビリサイドに看護師が確保できる時間内で実施できそうなプログラムの相談をしてはいかがでしょうか?
病棟で24時間関わっていることが患者さんに与える影響は非常に大きいので、ぜひリハビリスタッフとの協業に取り組んでいただけたらと思います。
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