リハビリ病棟の看護師ならPT・OT・STにこれを聞け!

作業療法士として24年目のシーズンを迎えています。嫁さんは回復期リハビリテーション病棟で働く看護師です。日々、子育てに追われながらも嫁さんとはリハ病棟のナースとリハビリスタッフとのやり取りの難しさ話しています。同じ病院で働いていても役割が違うと連携って難しいもんなんですね。回復期リハビリ病棟で働く看護師さんなら、リハビリスタッフにこれを聞いてみたらいいと思う。


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看護師はセラピストではありません

回復期リハビリテーション病棟で働いている看護師である嫁さんの話を聞いていると、病棟の看護師に無茶な依頼をしてくる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は多いようだ。

  • 更衣介助はこんな手順でお願いします
  • ちょっと時間はかかるけどこんな介助の方が患者さんのためです

そんな介助の方法でやってたらたくさんいてる入院患者さんの処置とか時間内に終わらない

って大きい声で言いたいと嫁さんは言うてます。

そうなんですよね。いくら患者さんにとってメリットがあるのかもしれないけど、マンツーマンで時間をかけることができるリハビリスタッフとは違って、病棟の看護師さんは限られた人数で多くの入院患者さんに対応しなくてはなりません。だから、マンツーマンで理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がやっているような方法が、ものすごく優れた方法であっても同じような手順で、時間をかけて介助したりすることが難しいってことはよくある。

だから、看護師に対してリハビリとまるっきり同じような方法で介助などを依頼してくることがそもそも間違っているんだと思います。看護師は看護師の業務があるし、リハビリにはリハビリの業務があるのであって、まるっきり同じ業務ではないのですから。

だけど、連携は必要です!

じゃあ、看護師とリハビリテーションスタッフの連携は必要ないのかっていうとそうではありません。

回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の配置が義務付けられているのですから連携することによるメリットは患者さんにとっては非常に意味のある事です。

脳卒中や骨折、神経疾患などのリハビリテーションは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士だけが行うものではなく、チームで行うものです。

共通の目標に対してそれぞれの職種が専門性を発揮することで、リハビリテーションの効果がアップするんです。

だから、PT・OT・STにはこう聞く

患者さんへの関わりで最も力を入れることはなんですか?いまは、まずここだけっていうことはなんですか?

とりあえず、これを聞きましょう。

患者さんの状態っていうのは日々ゆっくりながら変化します。その時々で、リハビリの内容も少しずつ変化します。

そこで、回復期リハビリテーション病棟で看護師さんやヘルパーさんが関わるときにピンポイントに関わる部分を聞いておくのです。たくさんのADLに対して看護師さんやヘルパーさんが多くの時間をとれるのなら、くわしくADLの介助方法についてアドバイスを受ければいいんだけど、おそらくそんな時間は取れない。

だから、すべてのADLに共通してそうなピンポイントなことや、まずはこのADLからかかわるとかっていうような

まずはこれ!

っていうことを聞くのです。

  • 移乗動作の介助だけきっちりやる
  • 3食のうち、1食は20分だけでも介助して何とか口から食べる
  • 1日のうち、1回だけはトイレで介助して排泄する

極端な書き方かもしれませんが、病棟の看護業務の中に組み入れることができそうなピンポイントなリハビリテーション的要素を確認することが大事だと思います。

たぶん、病棟業務をきちんと理解していない理学療法士や作業療法士や言語聴覚士のスタッフは、3職種で協調することなくバラバラに、「あれはこんな風にしてください」「これはこんな風に介助してください」ていう風にいってくると思います。

だけど、それをすべてリハビリテーション看護として病棟業務に組み込むことは難しい。

だから、PT・OT・ST3職種が共通して力を入れているポイントとか、その患者さんにとって今最も関わっていく必要性が高い部分とかを聞き出してリハビリテーション看護として関わっていく必要があるんです。

誰に聞く?

同じ患者さんを受け持っているリハビリテーション職といっても、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と3職種が受け持ったりしています。

その3職種の中でも、協力てきそうなスタッフであったりとか、普段からむちゃな要求をしてこない経験のあるスタッフとか、他職種の業務に理解がありそうな管理職とか、看護師さんの立場からみて協力してくれそうなスタッフから攻めるほうが効果的。

また、3職種で協調歩調がとれてなさそうなら、看護師長さんあたりからリハビリの管理職にそのことを伝えてもらって、なるべく病棟業務に組み込めそうなピンポイント情報を提供してもらうようにしてもらうべきです。

リハビリスタッフに聞くときも戦略的に攻めるほうが、無茶な要求をされないので効果的だと思います。

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