機能強化型訪問看護ステーション 小さな事業所は生き残れるのか?

2013年11月3日付の読売新聞の一面の見出しは「機能強化型訪問看護ステーション」のことでした。
あいかわらず看護協会の活動ってすごいなあって感心しています。


スポンサー広告

機能強化型訪問看護ステーション

このことについては、厚労省の 中央社会保険医療協議会総会 に詳しく資料が掲載されています。

訪問看護ステーションの設立数はここ数年であまり増えていない。

病院の看護基準の変更などに伴い、訪問看護ステーションに人材を出す余裕のない病院などは訪問看護ステーションを閉鎖するなどして、看護基準を維持するようにしていることなどもその要因であると聞いている。

リンク先の資料にも掲載されているが、訪問看護ステーションの規模が大きいほど営業収支が黒字化する傾向にある。

それは、リハビリテーションをメインにしている、私が勤務しているような訪問看護ステーションにおいても同様の傾向がある。利用者さんが多ければステーションの収入も増える。スタッフが多いということはその分、利用者が増えるからだ。

逆に言えば、スタッフの少ない事業所の収支はトントンか赤字傾向にある。

機能強化型訪問看護ステーションはこの赤字傾向にある事業所の収支に影響を与えるのだろうか?

 

訪問看護ステーションに人材が流れるか?

中央社会保険医療協議会総会の 2013年10月30日分の資料 によると、看護協会は、

  • ステーションの規模が大きい事業所ほど、収支は黒字化している。
  • 看取りの件数や、重度の患者への対応数も 規模の大木事業所のほうがしっかり対応している

などなど、事業所の規模が大きくなること⇒ステーションに勤務する看護師が増えれば 地域のニーズに対応することができる⇒だから 看取り件数、j重症患者数 などを指標にして 点数を上げてください⇒ 収入が増えれば人材を多く雇用する事業所が増える

というような説明をしているように受け取れる。

こんなにうまいこといくかなあ?

看取りが増えたり、重度の患者が増えるってことは必然的に24時間対応せざるを得ないってことになりますよね。職員の数が増えるからといって、必ずしも24時間対応できる看護師が多くなるとは思えない。

訪問っていう業務の性格上、新人ナースは少ない。子育て世代の看護師が多い事業所もありますよね。そうすると子育てしながら、24時間対応するってことが難しいって思うんですよねえ。

訪問看護ステーションの2極化

たぶん、機能強化型訪問看護ステーションが導入されると、機能強化に対応できる大きな事業所と対応できない小さな事業所とへ2極化していくことになると思う。

そうして機能強化型に対応できた事業所がサテライト展開して、小さな事業所の患者さんを奪うことになるような気がします。

結局人材が豊富な、大規模法人が有利になるような提案じゃあないのかな?

素人的な考えですけど、今後小さな規模の訪問看護ステーションは、特定の能力に特化したほうが生き残れると思います。

  • 小児をメインにしたステーション
  • 緩和ケア中心のステーション
  • 難病に強いステーション

等のような何得意な領域を持っているステーションは生き残れるのではないでしょうか?

特化したものの一つに、リハビリテーションに強いステーションがあってほしいと思っているのは、作業療法士として訪問看護ステーションに勤務している私だけでしょうか?

(2014.3.12.追記)
機能強化型訪問看護ステーションの算定要件などはこちらにまとめました
機能強化型訪問看護ステーションの算定要件が出ました

1 個のコメント

  • 強みを持っている訪問看護ステーションが生き残る | 看護―リハビリ LABO にコメントする コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です